vol.2 JIPIコース、第1回目無事終了
7月11日(土)、12日(日)にJIPIペリオ・インプラントコース第1回目が牧草歯科医院2階研修室にて無事に終了しました。このコースは8回コースで、初回の今回は総論でした。
第1回のコース参加者は、14名(各回は単独で受講できるので、延べ参加者は24名です)でした(定員は10名)。
今回はドクターが11名、歯科衛生士さんが3名の参加、大学の歯周病学講座に在籍経験のあるドクターの参加が3名(2大学)とペリオのモチベーションの高い受講生や卒後3年未満という経験の浅いドクターが3名と、私が考えていた「ベーシックを制するものは全てを制する!」という講習会のコンセプトが反映された参加者層でありました。
年令も44歳から26歳と幅が広く、それぞれの立場でいろんな意見が出て、とても活発なディスカッションが行え、私にとっても楽しい講習会でした。
初日は、ワークショップとペリオ・インプラントの基本コンセプトの講義を行い、その後の懇親会は、医院近くの居酒屋(我が屋)にて、17名の参加者が集まり、大いに飲み、語り合いました。
2日目は、本コース最大の目玉である「抜歯の判定基準」の講義が午前にあり、午後は資料採取とモリタ社によるCTの講義、さらには、診察室で実際にCT撮影の体験、口腔内写真撮影の実地指導などを行いました。
現在、どの回もキャパオーバーですが、インプラント1、2(4回目と6回目)、再生外科(7回目)はBIOMET 3i本社で開催し、患者管理(8回目)は講義中心ですので、何とか受講できるかもしれません(すみません、確約はできません)
第2回の参加予定の先生、お会いできることを楽しみにしています!
※当日の詳しい様子は院長のブログでも紹介しています → 院長ブログ「気になる記」
vol.1 前歯のインプラント講習会を開催
〜 プラットフォームスイッチング理論に基づいた前歯部インプラント治療〜
2009年1月31日、2月1日に3iジャパン本社研修センターにて前歯部インプラントの外科・補綴講習会を開催いたしました。参加者いただいた先生は15名で、近畿以外にも香川県、岡山県、静岡県からも来られていました。前歯のインプラントは、全てのインプラント治療の中でも最も難易度の高い治療とされており、皆さん、熱心に受講されていました。
前歯のインプラントが難しい理由は、審美領域への治療なので、当然ながら患者さんは高い治療結果を求められるからです。そのためには、単にインプラント治療が出来るだけでなく、骨再生や形成外科など、高度な医療技術が要求されます。講習会は私と岡村 大先生(牧草歯科医院副院長、補綴・矯正治療担当)が講義を行い、インプラント外科と補綴のハンズオンを行いました。最後に、受講生の症例相談や治療結果をもとに、約1時間ディスカッションを行い、予定終了時間を15分オーバーし、盛況のうちに終了いたしました。みなさん、お疲れさまでした。
サマリー
(1日目)
1.インプラント治療における生物学的背景
天然歯とインプラントにおけるBiologic Widthの違いを理解し、基本的な生物学的
知識を知ることが重要である。
2.プラットフォームスイッチング理論
プラットフォームスイッチングの理論を正しく理解し、臨床上の適応症や手技での
注意点を理解することが重要である。
3.難度の高いインプラント埋入実習
前歯へのインプラント外科では、萎縮した顎堤や不整な顎堤へのインプラント埋
入のテクニックを習得する必要がある。

(2日目)
1.症例供覧
前歯部へのインプラント外科では、骨再生や歯周形成外科などの多くのオプシ
ョンを習得し、それぞれの外科ステージで、過不足なく対応できる必要がある。
2.ライブビデオ供覧(1次手術、2次手術)
静止した写真ばかりでなく、動画を観察することで、手の動きや力のかけ方を理
解する必要がある。
3.補綴講義・実習
前歯部へのインプラント治療において、審美的な治療結果を得るには、各種ア
バットメントの特性や理想的なエマージェンスプロファイルを構築できるための
手技と知識が要求される。
4.ディスカッション
今回は前歯単独ケースや2歯連続欠損ケース、下顎多数歯欠損など様々な症
例につ
いての相談が寄せられた。
その他には、ペリオにおける再生療法のテクニックなどの質問も出て、活発なデ
ィスカッションが行えた。


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